首都圏ARコンソーシアム

【概要】
慶應義塾大学病院臨床研究推進センターでは、安全で適正な臨床研究・治験の計画策定ならびに実施に必要な基本知識やコア・コンピテンシーのエッセンスを入門者でも習得していただくべく、「臨床研究推進啓発セミナー」を開講しています。

【本セミナーのねらい】
エビデンスに基づいた医療 (Evidence Based Medicine: EBM)は今や確固たる地位を獲得しており、EBMを実践しない医療は今や考えられません。ということは、必然的に、より良い医療を実践するためには、EBMの5ステップの基本である医学論文を”正しく”かつ”批判的に”読むことが必要となります。”正しくない”臨床研究から得られた結果を患者さんに当てはめてしまった際には、患者さんに不利益が生じてしまうことは想像に固くないでしょう。
しかしながら論文の批判的吟味はそう簡単にできることではありません。医学論文の読み方を教わる機会が少ないというのが現実です。実は、医学論文の批判的吟味の方法というのは臨床研究のデザイン作成の知識が大いに役立つところになります。そんなコンセプトでこれまでに数多くのセミナーを実施してきましたが、もっと数多くの方々に論文の批判的吟味のポイントを理解してもらいたいと思い、本年6月に”Journal clubをやってみよう”という論文の批判的吟味のやり方の本を出版しました。
今回のセミナーでは、本書を題材にして、臨床研究のデザイン作成の学習と論文の批判的吟味のやり方をリンクさせながら、批判的吟味及び臨床研究デザイン作成のポイントをわかりやすく解説したいと思います。

【申込方法】
「臨床研究教育研修 受講管理システムwebサイト（https://education.ctr.hosp.keio.ac.jp/）」 よりお申込みをお願いします。