慶應義塾大学橋渡し研究支援拠点におきまして、この度、医療機器開発人材の啓蒙を目的として医療機器開発シンポジウムの開催をする運びとなりました。これまで、当拠点では歴史的にがん、免疫、再生医療等製品に注力しておりましたが、橋渡し研究支援拠点としての採択後は医療機器開発にも力を入れており、ここ数年いくつかの医療機器シーズが非臨床・臨床フェーズに進み、また、ベンチャー企業の設立も進んできております。このシンポジウムではこうした成功事例を紹介し、医師や研究者の医療機器開発の理解を深めるとともに、モチベーションを高めることを目的としております。
第一部では、橋渡し研究支援を行なっている医療機器シーズのうち、事業化に向けて開発に取り組んでおられる先生方に医療機器開発・事業化を考えたきっかけ、チーム編成、研究開発・会社・本業のタイムマネジメント、今後の展望についてご講演いただく予定です。
第二部では、今年の5月に日本で初めて治療用アプリの承認申請をした(株)キュア・アップの佐竹晃太社長(医師)に特別公演をしていただきます。
第三部では、アカデミア発クラスIV医療機器の開発・事業化・大企業への独占販売権契約に成功した、(株)Biomedical Solutionsの正林和也社長と開発者の東海大学 長谷部光泉教授にご講演をいただく予定です。座長にはスタンフォード大学・バイオデザインプログラムのダイレクターである池野文昭先生を迎え、総合討論では医療機器開発第一人者らによる闊達な意見交換が期待されます。
また、教育講演として独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の白土治己様からは承認審査からみた医療機器開発のポイント、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の鈴木友人様からは医療機器開発における研究開発マネジメントについてご講演いただきます。
シンポジウム終了後は情報交換会もございます。多くのアカデミア関係者、学生、行政関係、企業の皆様のご参加をお待ち申し上げております。
【開催日時・場所】
日時: 2019年9月14日(土)13:00~17:20 (12:30開場)
情報交換会 17:30~18:30
場所: 慶應義塾大学医学部 総合医科学研究棟1階ラウンジ
参加費: 無料(要申込み)
【プログラム】
13:00 開会挨拶
慶應義塾大学病院 病院長 北川 雄光
13:05 【第一部】慶應義塾大学発 社会実装に向けた医療機器開発
座長:一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ 理事長 谷下 一夫
「慶應義塾大学における橋渡し研究支援」
慶應義塾大学病院 臨床研究推進センター 副センター長 副島 研造
「PMDAからの提言〜承認審査からみた医療機器開発のポイント〜」
独立行政法人医薬品医療機器総合機構 医療機器審査第一部 審査役 白土 治己
「医療機器と再生医療の融合を目指して ―外科医が担う役割―」
慶應義塾大学医学部外科(一般・消化器)専任講師
MatriSurge株式会社 代表取締役 八木 洋
「MRI/汗中乳酸センサを用いた医療ヘルスケア機器開発」
慶應義塾大学医学部整形外科 特任助教
株式会社グレースイメージング 代表取締役CEO 中島 大輔
「インプラント透析システム 患者QOLの劇的向上へ」
慶應義塾大学理工学部機械工学科 教授
株式会社LTaste取締役 三木 則尚
15:00 Coffee Break
15:15 【第二部】特別公演 医師が処方する治療用アプリ〜日本で初となるデジタル療法
の創出に向けて〜
座長:慶應義塾大学病院 臨床研究推進センター 副センター長 副島 研造
演者:株式会社キュア・アップ代表取締役CEO 佐竹 晃太
15:35 【第三部】高度管理医療機器開発と事業化の実践
座長:スタンフォード大学バイオデザインプログラムディレクター 池野 文昭
「AMEDからの提言〜医療機器開発における研究開発マネジメントについて」
国立研究開発法人日本医療研究開発機構産学連携部医療機器研究課 調査役 鈴木 友人
「医工連携によるアカデミア発クラスIV医療機器開発・事業化の成功例」
東海大学医学部医学科 専門診療学系画像診断学領域 教授 長谷部 光泉
株式会社Biomedical Solutions 代表取締役社長 正林 和也
総合討論(医療機器開発の成功に大事なポイント、成功の定義、マインドセットとは)
17:15 閉会挨拶
慶應義塾大学病院 臨床研究推進センター センター長 佐谷 秀行
17:30 情報交換会
【お申込み方法】
本シンポジウムへの参加を希望される方は、お申込みフォームからご連絡をお願いします。
【お問合せ先】
慶應義塾大学病院 臨床研究推進センター トランスレーショナルリサーチ部門
TEL: 03-5363-3474(内線63744)
mail: apply-tr@ctr.hosp.keio.ac.jp
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